よろこびをかぞえたら

アメリカでの生活、私の毎日

第2子妊娠

第2子、男の子を妊娠中。19週で、お腹もだいぶ大きくなってきた。胎動もはっきりとわかって、可愛すぎてずっと撫でてる。

 

この子は11週でNT3-5ミリを指摘され、12週で胎児水腫と診断、16週で羊水検査をし、17週で21トリソミーとわかりました。

 

ヒロの単身赴任前で、最初で最後のチャンスの、初めての人工授精で来てくれた赤ちゃん。予定日は2020年1月で、2017年2月生まれのまめと、丸3年違い。つわりがピークの頃、ヒロは海外駐在が決まり、単身アメリカへ。生活が落ち着いたら追いかけることにして、わたしとまめは実家へ。安定期に入る9月ごろに行けたらいいね、と話してました。

 

引っ越ししてから初めての診察は9週。週数通りの大きさ、問題なし。出産時35歳になるので出生前診断の説明を簡単に受け、ヒロと相談して受けないことにした。次の検診が11週、エコーが長くて、頭をじっくり見ているような?なんだろう?と思うと、首の後ろにむくみが見られて、向きのせいではっきりとわからないけど3-5ミリ、もしかすると7ミリくらいあるかも。この時点での染色体異常の可能性は、年齢での確率と掛け合わせて、80分の1くらい。一応来週また見せて、と言われて、よくわからない不安でいっぱいで、泣きながら帰った。

 

つわりもあり、まめも引っ越して環境が変わり、パパがいない生活で落ち着かなくて、長い長い1週間だった。

 

12週、むくみが全身に広がってる。首の後ろは7ミリくらいあるかも。頭、おしり、全身がむくんでいる。こうなると、胎児水腫といって、染色体異常の可能性だけではなくなるから、大きい病院を紹介します。妊娠継続できますか?と聞くと、お腹の中で亡くなってしまうこともある。染色体異常があるかないかで予後が変わるから、どういう検査をするかも含めて、よくみてもらってください、とのこと。

 

まさか、まさか、状態が悪くなるなんて、赤ちゃんが生きられないかもなんて、とただただ悲しかった。そんなとき、まめがいてくれること、診察が終わって帰宅したときに、ママー!おかえりー!どこいってたのぉ?と走ってきてくれた笑顔にどれだけ救われたかわからない。

 

1番相談したい、気持ちを共有したいヒロが近くにいないことが辛かった。

 

翌週、転院先への紹介状をもらいにいくと、先生が念のため、とエコーを見てくれた。おっ、と言って、何かと思うと、むくみがすこし引いてるね!まだあるけど、ほら、すこし良くなってる。心臓は、ほら、元気に動いてるよ。よーく調べてもらってね。だって。

 

よくなってる、と聞いて嬉しかった!赤ちゃんは頑張ってる!染色体異常も、水腫がどうなるかも、この子次第で、もうお腹にきた時から決まっていたことだから、あとは信じるしかない、となんとなく思った。

 

それから転院して、新しい先生はすこし年上かな?くらいの男の先生。慎重に言葉を選んで話す人だった。13、14週でエコーを見て、むくみは変わらず、ただ毎回心臓はとっても元気に動いてる。そして16週で羊水検査。

 

羊水検査の結果は主治医から電話で聞いたんだけど、ダウン症です、と言われた時に、ホッとした自分がいた。13,18トリソミーよりも予後がいいと聞いていたから。赤ちゃんに会える!とヒロもわたしも嬉しかった。産まないということは考えられなかった。

 

水腫になっていなかったら、こう思えたのかはわからない。だけど、お腹の中で亡くなってしまうことが多い中で、頑張っているこの子を私がどうこうできることじゃないなと思った。羊水検査の結果を先生に直接聞きに行った時、先生はエコーを見て、心臓や他の器官に異常があるかどうかは現時点ではなんとも言えませんが、少なくともいま、赤ちゃんが苦しんでいるようには見えないですよ、と言ってくれた。心臓はとっても元気に動いてますって。

 

わたしの母親は、ダウン症だったよ、と伝えた時点で戸惑っているのがわかった。赤ちゃんの肌着を買ったり、あれしようこれしよう、と話すときに、顔が曇って言葉少なになり、出産することに賛成はしてないんだろうな、と感じていた。

 

そして今日、まめが珍しく遅くまで寝ていて2人になった時に、赤ちゃんどうするの?と言われた。並々ならぬ覚悟がないと育てるのは大変よ、ヒロくんとまめくんと、3人の生活を大事にするのは考えられないの?、大変なのはあなただからね、と。

 

この子を諦めることは考えられない、と返事をした。母親は心配、だけではなくて、自分がよくわからないものへの不安、のような感情を持っているみたい。

 

覚悟って、どういうことなんだろう。私だって、この子が生まれてきてくれたとして、合併症があるかもしれないし、成人してからどうするかとか、自立して働けるようになるのか、とか、自分やヒロが先にいってしまったらこの子はどうなるんだろう、とか思ったけど、それはまめも同じこと。どんな子だって、どうなるかはわからない。そこまで覚悟しないと出産してはいけないのかな。ヒロに話したら、俺たちが育てたいと思った、それは最初から変わっていなくて、それは強い覚悟なんじゃないかな、と言ってくれた。悩むこととか、決めなきゃいけないことは出てくると思うけど、その時その時で考えればいいよ、って。

 

「子どもを選ばないことを選ぶ」という本を今読んでいる。羊水検査を受けて、結果を聞いて、決めてから読んだから、すっと入ってくる言葉がたくさんあると思う。安易に中絶と口に出さない先生に診てもらえてよかった。不安はあるけど、それと、産まないということは違うと思う。

 

構えすぎずに、でも準備をして赤ちゃんを迎えられたらいいな。

 

 

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